
After Effectsでオブジェクトを動かす時に、思い通りに動かなかったりエフェクトが表れなかったりすることはありませんか?
それはもしかするとアンカーポイントの位置を上手く使いこなせていないからかもしれません。アンカーポイントの役割を正しく理解することで、効率よくエフェクトを使うことができます。
今回はAfter Effectsの基本とも言えるアンカーポイントについて、説明していきます。
アンカーポイントとは、レイヤーやオブジェクトに動きやエフェクトを追加する時に、その起点となる点のこと。
例えば同じオブジェクトを動かすにしても、アンカーポイントをずらすだけで動きに大きな違いが表れます。
例えば次の動画では、2つのオブジェクトに360°回転の動きを追加した時、
アンカーポイントをオブジェクトの中心に設定した場合(=黄色い星)と
画面の中心に設定した場合(=青い星)とで全く違った動きをすることが分かります。
オブジェクトを追加
まずはオブジェクトを追加します。
図形のオブジェクトを追加するには、
①の図形のツールをクリックまたは長押しして、②好みの図形を選択、③オブジェクトを追加したい場所でドラッグします。
①の図形のツールを長押しすることで様々な図形の選択肢を表示することができます。
After Effectsでオブジェクトを追加すると、下の青い四角形で囲った地図記号のような小さな丸「アンカーポイント」が現れます。
アンカーポイントの移動
オブジェクトを追加した際に、アンカーポイントのデフォルト位置をオブジェクトの中心に設定したいのであれば、設定を変更しましょう。
ツールパネルの「レイヤー」→「トランスフォーム」→「アンカーポイントをレイヤーコンテンツの中央に配置」をクリックすることで、アンカーポイントのデフォルトの位置を新規オブジェクトや新規レイヤー等の中央に配置することができます。
手動でアンカーポイントを動かすには、ツールパネルのアンカーポイントツールをクリック、またはキーボードのCmd⌘+YまたはCtrl+Yを押します。
アンカーポイントツールを選択すると、このような表示になります。この状態ではまだアンカーポイントを動かすことはできません。
画面下部タイムラインパネル上の赤い四角形で囲ったシェイプレイヤーをクリックして選択します。
すると星型シェイプレイヤーから少し離れた位置に、青で囲ったアンカーポイントが現れます。
このアンカーポイントをドラッグすることで、アンカーポイントを好きな位置に移動できます。
アンカーポイントをオブジェクトの中心に動かすには、Cmd⌘またはCtrlを押しながらアンカーポイントをオブジェクトの中央に近づけていくと、アンカーポイントの周りに正方形が現れ、中央にピタッと引き寄せられます。
またこの方法でアンカーポイントをオブジェクト上で動かすと、ピタッと引き寄せられるのが中心点だけではないことが分かります。
アンカーポイントを異なる点に設定して回転を加えることで、記事の冒頭でも紹介したように、こんな風に違った動きを付けることができます。
まずは基礎を抑えることで、その後の発展の学習が確かなものになっていきます。
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