フィリピンで退職したら必見!出国や転職前に必須の就労ビザダウングレードについて知ろう

フィリピンでの就労を終えて日本への帰国やフィリピン国内での転職を決めると、就労ビザ9(g)を観光ビザ9(a)にダウングレードする必要があります。

フィリピンで勤めた会社を辞めてすぐに帰国や転職をしたくても、なかなかスムーズにいかないことがあるのがフィリピンのビザ事情。

今回はフィリピンの会社を退職後、日本への帰国時の出国トラブルを避けたり転職先に迷惑を掛けたりしないために、就労ビザのダウングレードについて解説します!

尚この記事ではあくまでも9(g)ビザのみについてご説明いたします。その他の種類のビザについてはご説明いたしません。
またフィリピンの政府はシステムや流れを事前通知もなく変更することが多々あります。
この記事をご参考に、詳細の最新情報は必ずご自身で入国管理局にてお問い合わせ頂くようお願いします。

フィリピン就労の際の9(g)ビザの流れ

まずはフィリピンで就労する際のざっくりとしたビザの流れをおさらいしましょう。

入国時:入国後30日間の観光ビザ9(a)自動取得

就職時:観光ビザ9(a)から就労ビザ9(g)への変更申請
※就労ビザ申請前に外国人雇用許可証(AEP)の取得必須
※また就労ビザ9(g)が降りるまでの2~3ヶ月間は観光ビザ9(a)とPWPの取得・更新が必須

退職時:就労ビザ9(g)から観光ビザ9(a)へのダウングレード申請

退職後出国する場合:出国許可証(ECC)の取得
※就労の有無に関わらず、フィリピン国内に6ヶ月以上滞在した際には取得が必須
※フィリピンを出国せずにフィリピン国内で転職する場合には、ECCの取得は不要です。

就労ビザのダウングレードって本当に必要なの?

フィリピンの会社を退職して日本に帰国する場合でも、就労ビザのダウングレードは必須なのでしょうか?

グレーな方法ではありますが、就労ビザの有効期限が切れる前にフィリピンを出国して有効期限が切れた後にフィリピンに入国することで、自動で観光ビザに切り替える方法が広く知られています。

入国管理局(Bureau of Immigration、通称BIまたは)に直接問い合わせたところ、退職後就労ビザをダウングレードしないとどのようなリスクがあるのかを聞いてみました。

リスク1:退職した企業が今後外国人を雇用する際に、就労ビザが降りない可能性ががある
→こちらはお世話になった企業とも話し合い、特に気にしなくていいと言われれば問題ないでしょう。

リスク2:出国前に取得が必須となっている出国許可証(ECC)が降りず、出国できない可能性がある
→こちらは既に航空券を購入していると旅程を変更やキャンセルする必要が出てきますし、日本への帰国後予定があると影響が出てしまいまいます。

就労ビザをダウングレードせずに出国する方法を採るのであれば、これらのリスクを十分に理解した上で自己責任のもとでお願いします。

就労ビザ9(g)のダウングレード方法と期間

上記を理解したら、実際に就労ビザ9(g)を観光ビザ9(a)にダウングレードする方法と期間についてご説明しましょう。

大まかな流れとしては、次の通り。

①BI窓口で必要書類一覧と申請用紙を受け取る
②必要書類を揃える
③書類をBI窓口に提出する
④窓口で返された書類をLBCなどでマニラのBIメインオフィスに自分で郵送する
⑤ダウングレードの許可が降りた旨のテキストメッセージを待つ。テキストメッセージが来なければBIメインオフィスに自分で電話を掛けて確認する
⑥ダウングレードの許可が降りたことを確認できたら、BI窓口でパスポートにダウングレード完了スタンプを押してもらう。

全て手続きを完了するまで3~5週間かかると言われますが、時期や状況によっては4ヶ月かかったという友人もいました。

尚、ダウングレード期間中はビザのステータスは9(g)のままとなります。これは既に退職済みであっても、9(g)ビザダウングレード中にビザの有効期限が切れていても変わらないので、安心です。

 

①まずは入国管理局(BI)にて、ビザダウングレードに必要な書類一覧を貰います

入国管理局(BI)のウェブサイトでも必要書類一覧をダウンロードできますが、必要書類一覧が古くせっかく準備しても提出段階で突き返されるなんてことが当たり前のように起きます。
無駄をなくすためにも、まずは入国管理局に行き窓口で最新版の必要書類一覧を貰うようにしましょう。

セブのBIオフィスでは、就労ビザに関する手続き窓口がWindow 7と書いてある所です。

2019年12月23日にBIで渡された書類がこちら。
これと一緒にビザダウングレード申請用紙BI Clearance Certificateの用紙も渡されました。

②必要書類を全て揃えます。

ページ中央のCHECKLIST OF DOCUMENTARY REQUIREMENTS FOR DOWNGRADING OF VISAと書いてある箇所が必要書類一覧です。

揃えた書類は全て白いLegalサイズのフォルダに綴じますフォルダに会社名と自分の名前を明記しておくと良いでしょう。

保有しているビザの種類によって必要書類が若干異なります。9(g)ビザはPre-Arranged Employee Commercial Visaに該当するので、項目”1. a”と”3.”を準備します。

  • Letter requestには、ダウングレードする理由を明記します。自主退職であればresignationで大丈夫です。
    会社のHRなど代理人にダウングレード手続きをしてもらう場合には、会社の所在地と電話番号を明記したレターヘッドを使用しなければならないとあります。
    参考までに、自分でダウングレード手続きをする場合のレターの文面をご紹介します。
    ちなみにマニラのBIメインオフィスの担当者が変更になり宛名が変更になることもあるので、BIの窓口で宛名を聞いておくと良いでしょう。

LETTER OF REQUEST

 

MR. ROGELIO D. GEVERO JR.
Chief, Immigration Regulation Division (IRD)
Bureau of Immigration,
Intramuros, Manila

 

Dear Sir,

I, (自分の名前), would like to formally request in your good office for the downgrade for WORKING VISA of (会社名) due to my resignation.

In support hereof, we enclose the following documents

    1. Photocopy BOC order;
    2. Photocopy of all pages of applicant’s passport including the bio-page, visa implementation page and the page bearing the latest admission with valid authorized stay;
    3. Certificate of Employment from the petitioning company;
    4. BI Clearance Certificate; and
    5. Photocopy of ACR I-Card (front and back portions) with proof of its cancellation.

Below is the address and contact number of the applicant.
Address: (自分の住所)
Contact #: (自分の電話番号)

Thank you and I look forward to your favorable response to this request.

 

Truly yours,

 

(自分の氏名と署名)

(ポジション)
(会社名)

上記レター以外に、下記項目を準備しました。必要書類一覧に記載の無いものもありますが、窓口での提出時に追加で求められることもあるので、念の為全て準備しておくと安心です。

  • Certificate of Employmentとは会社が発行する雇用証明書です。これは会社のHRなど担当者に発行を依頼しましょう。
  • 9(g)ビザのACR-Iカード両面の写し
  • パスポートの顔写真のページとフィリピン入国とビザ更新のステッカーやスタンプの押されている全ページの写し
  • BI Clearance Certificate

  • ダウングレード料金 (2019年12月時点では合計3,520ペソ支払いました)
  • ビザダウングレード申請用紙 (窓口で貰えます)

  • パスポート原本
  • BOC orderの写し

BOC orderはビザが降りた際に原本を渡されているので、会社のHR等社員のデータや書類を管理している担当者に尋ねましょう。因みに私は以前BOC orderの原本を会社で紛失していたために、9(g)ビザダウングレードの前にまずはBOC orderの再発行手続きからしなくてはなりませんでした。

③書類をBI窓口に提出する

提出受付時間が8:00~12:00の午前中のみなので、できれば8:00のオープンと同時に行くとスムーズです。

Window 7の窓口に、白いフォルダに綴じた書類一式とパスポート原本を提出します。
受付スタンプを押されたら、指示通りにダウングレード料金を支払い、再度名前が呼ばれるのを待ちます。

名前を呼ばれると、領収書を含む数枚の書類の写しを取って来るよう指示されます。
BIの入り口正面にあるお店でコピーサービスがあるので、そちらでコピーを取りましょう。
会社の保管用に領収書などの写しが必要であれば、余分にコピーを取っておきましょう。

コピーを取って窓口に戻ります。

④窓口で返された書類をLBCなどでマニラのBIメインオフィスに自分で郵送する

指示された通りにコピーを取ってWindow 7の窓口に戻ると、マニラのBIメインオフィスに郵送する書類一式を渡されます。郵送先を書いた紙も渡されますので、それらを全て持ってLBCなどの郵便サービス窓口に行きます。


J Centerモール内であれば、アッパーグラウンドフロアにあるスーパーマーケットの並びにLBCがあります

書類を全て渡して郵送料を支払うと、領収書を渡されます。この領収書にトラッキングコードがありますので、領収書は大切に保管しましょう。

また書類がBIメインオフィスに到着すると、郵送時に記入した電話番号に郵便物受け取り完了の連絡をテキストメッセージで受け取ることができます。時々メッセージを確認するようにしましょう。

 

⑤ダウングレードの許可が降りた旨のテキストメッセージを待つ。テキストメッセージが来なければBIメインオフィスに自分で電話を掛けて確認する

BIメインオフィスでダウングレードの許可が降りると、BIセブオフィスにメールで連絡が行くそうです。BIセブオフィスがこの連絡を受け取ると、セブオフィスからテキストメッセージで連絡が来ます。

今回のビザダウングレードでは、セブからLBCで書類を郵送してから約4週間経過してこのテキストメッセージを受け取りました。

書類を送って1〜2週間経過後マニラのBIメインオフィスに電話を掛けて、ダウングレードの進捗状況を確認してみても良いでしょう。

ダウングレード確認先電話番号:028-465-2400 → 内線番号:306

⑥ダウングレードの許可が降りたことを確認できたら、BI窓口でパスポートにダウングレード完了スタンプを押してもらう。

テキストメッセージを受け取ったら、メッセージにある通り8:00~12:00の午前中の間にBIセブに行きましょう。
Windows 7にパスポート原本を提出し、ダウングレードの許可が降りた旨を伝えます。
提出した書類とパスポート原本を渡されるので、Window 6に提出します。

少し待つと名前を呼ばれ、ダウングレード完了のスタンプが押されたパスポート原本を返却されます。

就労ビザ9(g)のダウングレードが完了したということは、押されたスタンプに観光ビザ9(a)の有効期限が記入されているはずです。この有効期限がまだ切れていなければこれでダウングレード手続きが完了です。

もし有効期限が切れていれば、観光ビザをすぐに更新する必要があります。入り口の受付にて観光ビザ更新申請書類を受け取り、そのまま更新手続きを行いましょう。

また就労ビザダウングレード完了後1ヶ月以内に出国予定がある方は、そのまま出国許可証(ECC)の申請手続きをしましょう。
就労ビザダウングレード後間もなく出国する場合、有効なACR-Iカードを持っていないことになりますが、ECC申請時に就労ビザダウングレード完了時に渡される”ORDER”の写しを一緒に提出すれば問題ありません。

 

今回はビザのダウングレード中に年末年始を挟んでしまったので、手続き開始からダウングレード完了まで6週間かかりました。

就労ビザのダウングレードは時間がかかりますので、余裕を持って早めにダウングレードを始め、マニラのBIメインオフィスでダウングレードの許可に時間がかかっているようであれば、毎日電話をしてフォローアップをしましょう。

またBIから渡される書類は全て大切に保管しましょう。今後のビザ申請・更新時や出国時に何か突っ込まれても、渡された書類が手続きを完了した証拠となります。

ビザの申請や更新手続きに何かと時間が掛かってしまうフィリピンのビザ事情ですが、なるべくスムーズに手続きが進むよう、十分に準備をしたいものですね。

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